8月5日に出た「板橋区と株式会社スダチが連携、不登校支援を強化」という報道に関して、本日15時、板橋区長と板橋区教育委員会教育長に宛てて、公開質問状を提出いたしました。

 公開質問状PDF

 プレスリリースPDF


報道機関 各位

「板橋区と株式会社スダチの連携による不登校支援について」
板橋区に質問状を提出いたしました

~平均3週間で再登校に導くオンライン不登校支援~と連携?

複数の板橋区内の不登校の子を育てるご家庭から、私たちネットワーク団体、不登校支援団体、識者らのもとに不安の声が寄せられています。

令和6年8月5日に、「板橋区と株式会社スダチが連携、不登校支援を強化」という記事タイトルで板橋区と「株式会社スダチ」が連携をして不登校支援を実施するという報道がありました。また、スダチ側からも同様の内容でプレスリリースが発表されました(現在は削除)。この報道およびプレスリリースによれば、スダチは「再登校を目指すという選択肢を当たり前にすることを目標に事業を拡大しており、板橋区とこの問題に共同で取り組む」としています。

■板橋区と株式会社スダチが連携、不登校支援を強化

~平均3週間で再登校に導くオンライン不登校支援~(現在は削除)

 その後、8月9日付の板橋区ホームページでは「『板橋区と株式会社スダチが連携し不登校支援を強化』という記事について」というタイトルで、「取り組みの一つとして一部の学校で施行を始めた」が、これまでの区の不登校支援方針と変わらないことが伝えられ、続く13日付公表文では連携の事実そのものが否定されています。

 文部科学省(以下、文科省)と板橋区がこれまで提示されてきた不登校支援方針と、当該団体のHPや広報文で散見される文言とでは乖離があるように見受けられます。そのため、複数の板橋区内の不登校の子を育てるご家庭から、私たちネットワーク団体、不登校支援団体、識者らのもとに不安の声が寄せられています。

 そこでこの度、私たちは板橋区に公開質問状(別紙)を提出しましたのでお知らせいたします。

提出日:8月15日 15時 板橋区長、板橋区教育長宛に送付済み

場 所:板橋区の政策経営部広聴広報課問い合わせフォーム

起案者/提出者・団体(※五十音順、敬称略)

NPO法人多様な学びプロジェクト

NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

NPO法人フリースクール全国ネットワーク

林 恭子(一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事)

賛同者・団体(※五十音順、敬称略)

びーんずネット

岩上 百合子(不登校児の親を支える会「アリスの部屋」代表)

内田 良子(心理カウンセラー/子ども相談室「モモの部屋」主宰)

北村 るみ子(不登校家族/星めぐりの会代表)

後藤 誠子(笑いのたねプロジェクト/不登校ひきこもりの親の会『紙ふうせんの会』)

西郷 孝彦(元東京都世田谷区立桜丘中学校長)

斎藤 環 (筑波大学名誉教授)

時田 良枝(一般社団法人Polyphony代表理事)

中村 昌代(不登校とひきこもりを考える親の会ホープ&ライフ代表)

西野 博之(認定NPO法人フリースペースたまりば理事長)

松本 俊彦(精神科医)

松本 光世(ひかりの広場代表)

丸山 康彦(ヒューマン・スタジオ代表/不登校経験者)

村中 直人(臨床心理士・公認心理師)

※個人での起案者/賛同者はいずれも個人の立場での表明であり、所属団体の立場を代表していません。

※質問状提出についての取材などについては、下記までご連絡ください

<お問い合わせ>MAIL:jimukyoku_stm@googlegroups.com(担当:生駒 中村 林)